人探し探偵の選び方

探偵に騙され、探偵に感謝した管理人が、体験を元に信頼できる探偵の選び方をお伝えします

【管理人の人探し探偵調査体験談③】悪徳探偵事務所と契約してしまう

前回の記事では、私が原一探偵事務所に依頼を断られ、

「もうどこの探偵事務所も依頼を受けてくれないのではないか」と絶望しながらも、

依頼を引き受けてくれそうな探偵事務所を見つけ、連絡したエピソードを書きました。

(実はそこは悪徳探偵事務所だった)

tanteinoerabikata.hatenablog.com

悪徳探偵事務所へメール相談

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今回は、私が悪徳探偵事務所に調査を依頼し騙されるまでの経緯を

お話ししたいと思います。

 

原一探偵事務所に依頼を断られた私は、

ネットで見つけた人探しに強いというZ探偵事務所に連絡をとってみました。

(報復などの可能性もあるため探偵事務所名は伏せております)

 

Z探偵事務所のホームページの問い合わせ欄からメールを送ったところ、

3時間ほどで自動確認メールのようなものが届きました。

 

「3日過ぎてもご連絡がない場合は大変お手数ですが当店まで
ご連絡頂きます様宜しくお願いいたします」

 

原一探偵事務所に連絡した時はすぐに電話がかかってきたのになぁ、と思いながらも、

連絡を待つことにしました。

 

いま考えてみると、このメールの文言だけでなにやら怪しい感じを受けますね。

 

19時頃になっても連絡は来ず、今日はもう連絡は来ないかなと思っていたら、

突如、Z探偵事務所からメールが届きました。

 

「一度電話にて確認いたしたいのですが、希望のお時間はありますか」

 

私はすぐにでも相談したかったので、すぐにでも大丈夫ですと返信し、

電話を待つことにしました。

 

しかし、20時、21時になっても電話が一向に来ません。

おかしな電話対応

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すぐにでも相談したかった私は、Z探偵事務所のフリーダイヤルから

思いきって電話することにしました。

 

「はい、Z探偵事務所です」

 

かなりぶっきらぼうで、ぼそぼそと喋る男だということは、

今でも強く印象に残っています。

 

原一探偵事務所の相談員の方とは雲泥の差があります。

 

まあ探偵には変な人が多いというし仕方ないかと、相談内容を話したところ

あっさりとOKしてくれました。

 

これで彼女が見つかると嬉々として面談日程を決めていたところ、

ここでも話の端々に妙な点がありました。

ただしその時は、彼女を見つけたい一心であまり気に留めていなかったのですが。

 

面談場所を決める際、私がそちらの事務所に伺いましょうかというと、

それはやんわりと断られました。

 

その時は気づかなかったのですが、Z探偵事務所には独立したオフィスはなく、

自宅兼事務所で探偵業を営んでいるようでした。

(ネットで検索すると、Z探偵事務所の住所は普通の2階建てのアパートです)

 

それゆえに、事務所に伺うことを断ったのでしょう。

 

次に、彼女の勤務先があるであろう最寄駅を待ち合わせの場所に指定しました。

(私は彼女の勤務先を正確には知らず、おおよその場所しか知りませんでした)

なぜこの駅を指定したかというと、張り込みなどをする際、

この駅を探偵と下見できればいいかなと思ったからです。

 

指定した場所は東京都心なのですが、Z探偵事務所は驚きの一言を発します。

「〇〇駅ってどこでしたっけ?」

 

探偵なら土地や場所に精通していると思っていたので、

この間の抜けた発言には少々腹が立ちました。

 

また、もしその土地を知らなくても、すぐにネットで調べられるのだから、

そんな間の抜けた発言はしないで頂きたいと思いました。

 

私が東京都心の〇〇の方ですと伝えると、ああその辺ですかとようやく理解し、

じゃあ明日の13時に待ち合わせましょうと決めました。

悪徳探偵と契約してしまった私

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そして翌日。東京都心某所。

待ち合わせ場所で待っていたところ、探偵事務所から電話がありました。

 

「いま駅周辺に車で来ているから、ここまで来て欲しい」

 

私はもちろん、今まで生きていて探偵にあったことなどありません。

怖い人、怪しい人だったらどうしようと、とても緊張してたのを覚えています。

 

指定した場所まで行くと、シルバーのプリウスが大通りの路肩で停車していました。

 

車に近づくと、探偵が降車し挨拶をします。見た目は普通のサラリーマンです。

スーツに眼鏡。白いワイシャツにネクタイは締めていませんでした。

 

探偵は目立ってはいけないということですから、この出で立ちには驚きませんでした。

 

挨拶を済まし、車の中へ。

私はてっきり、ここから喫茶店などへ移動するのかと思っていましたが、

車内で面談が始まりました。

 

この時点でおかしいと思ってもいいでしょうが、私は気付けなかったんですね。

 

身分証明書を提示し、スマートフォンで証明書の写真を撮られます。

またこのとき、名刺交換も行いました。

 

こうした手続きを終え、相談内容を話しましたところ、

今回は張り込みなどはせず「データ調査」という手法で彼女の住所を探すと言い、

引き受けることはできるが成功するかはわからない、ということでした。

 

ちなみに「データ調査」というのはどこの探偵事務所も行う調査方法で、

探偵会社が所持する膨大なデータと調査対象者の情報を付き合わせることで、

所在を突き止める調査方法のことをいいます。

 

そしてこのZ探偵事務所は、

「他の事務所が持っていない特別なデータベースを回して照合するから

結果が出るまで1ヶ月くらいかかる」

と言っていました。

 

私は、この「特別なデータベースを回す」という言葉を聞いて、

絶対見つかるんだろうと思ってしまい、契約を結ぶことにしました。

1ヶ月の調査で16万2000円です。

 

今思うとなぜそんなに時間がかかるのか、

そして弱小事務所がなぜ特別なデータを持っているのか、もっと考えるべきでした。

 

いや、実際には考えようとしました。

やはり安くない調査料金なので、

「今日1日考えて明日お返事してもいいですか」と尋ねたところ、

「いやー、明日は忙しくてちょっと(ごにょごにょ)。今日じゃなきゃダメですか?」

 

なぜ相手の都合で今日中に契約しなければいけないのかと腹立たしく感じましたが、

他に調査してくれる探偵会社があるかもわからないし、

また別の探偵と面談して一から説明するのも嫌でした。

 

この頃の私は彼女が見つからない不安で疲れており、

一刻も早く誰かに頼りたかったのでしょう。

 

それに、調査が1日遅れれば、それだけ彼女が見つかるのも遅くなると思い、

早めに契約しなけばいけないと焦ってしまったのです。

契約書にサイン

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こうして、契約することを決めた私は、契約書を渡されました。

A2サイズの契約書でしたが、氏名や住所、調査目的を記入するだけで

難しいことはありませんでした。

 

しかしここでも一つ不可思議なことがありました。

その契約書の裏面には、契約の注意点などが記入されており、

クーリングオフなどについても記入されていませんでした。

 

私はクーリングオフをする気などさらさらなかったのですが、

Z探偵事務所はしきりに、

「ワトソンさん、お願いですからクーリングオフはしないでくださいね」

クーリングオフはすることはできますが、しないでくださいね」

と頼んで来ます。

 

クーリングオフは消費者の権利なので、しないでくださいと頼むのはおかしいと

思いましたが、まあ経営が大変なのかなとあまり気にしませんでした。

 

このように、今振り返ると怪しさ全開の探偵事務所だったのですが、

当時は彼女を探したい一心だったので、正常な判断力をすっかり失っていました。

 

そして私は、人探し調査料金16万2000円を払う契約書にサインをしました。

前金で5万円を支払い、翌日に11万2000円を銀行で振り込んでしまったのです。

 

その④に続く